紹介 としのわ短歌会 のページ

文芸部門
としのわ短歌会

講 師 岡本育与
代表者 坂野弘子
創 立 平成2年1月


「としのわ短歌会」は「年輪」を重ね刻むように「短歌の道にいそしみたい」との願いを名に込めて、平成2年に発足し、27年の年を重ねてきました。伝統的な短歌の世界を根底に置きながら、現代に息づく詩情豊かで個性的な短歌をめざしています。
 平成19年度から平成28年度の10年は、会にとって大きな転換の時となりました。発足以来、長きに渡りご指導いただいた岡本昭生先生が平成23年8月にご逝去され、先生の温厚篤実なお人柄と熱心なご指導に支えられてきた会員一同、深い哀しみと共に、途方にくれてしまいましたが、ありがたいことに、岡本育与先生を新たに講師としてお迎えすることができました。岡本育与先生は歌人として精力的に活動されており、多岐にわたるご活躍の中、私達にも熱心にご指導くださり、「としのわ短歌会」は、新たな時を刻み始めました。
 5年に一度の合同歌集「すずしろ」も、平成22年に第3集、平成27年に第4集と刊行してきました。歌集を開けば、歌に込められた一人一人の想いが確かな存在感をもって活き活きと感じられます。
 平成23年から27年まで大府市文化協会「趣味の入門講座」において、「短歌講座」を開催しました。
 年に一度の吟行会は、平成19年名張市曽爾高原、 20年知多路、21年三河路、22年奈良平城宮と続き、見聞を広げてきましたが、以降は親睦会と称して美味しい食事とともに会話を楽しみ、会員相互の親睦を深める場となりました。
 毎年の文協まつりや産業文化まつりへの参加、短歌大会の開催も続けてきました。10年という時の流れとともに変わってきたことも多くありますが、会員の短歌への愛情と静かな熱意や、月に一度の歌会の和気藹々とした雰囲気は変わることなく、今後も短歌を通して、「年の輪」を重ね、「人の輪」を広げていきたいと思います。